シリーズ老舗を歩く 寝具の店 糸源(伊賀市上野車坂町)

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    ものづくりの大切さ肌で学んだ5代目
    「より良い商品を」惜しまぬ努力


     江戸時代末期に創業し、170年余り続く
    伊賀市上野車坂町にある老舗ふとん店「糸源さん」。


     養蚕をしていたことから糸屋さんとして始まり、
    現在は5代目の松田充雄さんが店主です。


     上野車坂町はかつて津(本城)と上野(支城)を結ぶ
    重要な伊賀街道として多くの人が往来しました。

    特に、戦後は旧大山田村からこの街道沿いに立ち並ぶ魚や肉、
    和菓子などの商店に多くの人が集まる賑やかな町でした。
    配達はリヤカーで始まり昭和30年代に入ると、
    オート三輪で旧上野の街中から周辺地域まで4代目がお届けに回ったということです。


     当時は家で慶事や弔事を行なっていたため、
    一般家庭でも沢山のお布団が用意され、ご来客に備えていたそうです。
    そのため、同店の工場でも10人位の職人さんが毎日綿ぶとん作りに精を出していました。
    松田さんは、幼い頃から工場で、布団が作られているのを見て育ち、
    ものづくりの大切さを肌で学んだようです。


     その後、時代は核家族化や西洋化になり、化繊布団や羊毛・羽毛といった綿布団以外が
    登場します。昭和50年代になると、日本全体が豊かになり、婚礼も派手になり、
    一式80万円位の布団がお嫁入り布団として持参されたり、
    還暦や米寿の祝い、内祝いなどに高級毛布が普及しました。
    時代とともに変わり続ける寝具の世界。


     現在5代目の松田充雄さんには当初から先代から受け継いだ寝具への
    こだわりがあります。「お客様が納得して、ご満足いただける商品をお届けする」。

     ずっと手作りの布団を扱っていた同店だからこだわる材質の良し悪しや
    製造工程。

     今は、特定の布団工場に中身や生地の素材をよく吟味し、
    指示し、オーダーメイドにお応えしています。

    より良い商品をお届けするためには、研修や講習に参加し、
    知識を高める努力は惜しみません。

    現在は、打ち直しやリフォームも見直されているお客様のために
    羽毛診断士や睡眠環境コーディネーター、奥様も一級寝具製作技能士の
    資格を取得されています。


     これからも時代とともに変わっていくであろうライフスタイルと
    睡眠の世界。5代目松田さんの挑戦と研鑽は車坂の街で静かに
    息づいています。      


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